アイコン秘書検定インタビュー[企業編]

企業で取り組む秘書検定

“お客様”は上司と同じ。
秘書から行動や意識の持ち方を学ぶ

セントラル警備保障株式会社 東京事業部(東京都新宿区)

警備員の男性社員たちが自主的に学習し,受験する

事務管理課の薬師誠係長。
自身も秘書検定3級・2級に合格

 セントラル警備保障株式会社東京事業部では,2015年から秘書検定の受験を進めてきた。 東京23区の鉄道各駅やビルなどの警備を担当する東京事業部に所属する警備員は約420名で, その8割以上が男性。行動と意識の持ち方を学ぼうと,秘書検定を受験するのはこの男性社員たちだ。 事務管理課の薬師誠係長は秘書検定推進の理由を次のように語る。
 「警備業務はサービス業ですが,販売や接客などのサービス業とは違います。 それは,鉄道会社やビル管理者などの “お客様”のご要望を遂行するとき,個々の警備員がそれぞれの勝手な判断で行動してはいけないということ。 警備員と “お客様” の関係はむしろ秘書と上司の関係に似ており,秘書検定の考え方は “お客様” の求めるサービスにぴったりだと思ったのです」。

 同社で警備員に求める資質は何か。薬師氏は 「一つはルールを守れること。もう一つは,人柄がよいこと」と答える。 「駅構内やビルなどの現場での決まりや指示は,絶対に守らなければなりません。しかし一般のお客様に『決まりなので』と言ってしまっては角が立ちます。 そこで『恐れ入りますが,このような決まりですので……ご協力をお願いできますか』と言えるか。 人柄がよければ心配りもよいものになる。我々がぜひ鍛えていきたいと思っていることが秘書検定には全て網羅されています」。

マナーや振る舞い方が警備の現場ですぐに役立つ

(左から)五十嵐浩二さん,水田稔人さん

 主要駅の警備を経験し,現在は大型複合施設の警備を担当する五十嵐浩二さんは秘書検定で対人関係について勉強中。
「秘書検定の勉強を通して間違いや誤解に気付くことができ,それを直せたことは非常に役立っています。 また,業務中にお客様からご意見・ご要望を頂いた際には,ビル全体(契約先)へのご意見・ご要望であることを念頭に, 自分勝手な判断で回答をせず,担当者からの指示を得るようにしています。検定試験でも似たような設問があったので, 正しい対応だったと確信できたことは大きな自信になりました」。

 昨年度からVIPに特化した警備に携わる水田稔人さんは入社6年目。2017年の11月に秘書検定2級に合格した。
 「秘書検定の問題と自分の普段の仕事の仕方を照らし合わせ,どういうことが気遣いが足りないのか,あるいはやり過ぎなのかを理解することができました。 今の仕事では,警備対象者である “お客様” の意向が一番重要。まさに上司と部下の関係なので,すぐに取り入れられることが多いです。 余裕ができたらさらに上位級に挑戦したいと思っています」。