アイコン秘書検定インタビュー[大学編]

大学で取り組む秘書検定

あらゆる職場で生かすことができる
社会人としての基礎を学んでほしい

名古屋外国語大学キャリアサポートセンター(愛知県日進市)

オンデマンドの講座で受講者が3 倍に

キャリアサポートセンターキャリア教育・資格支援担当の中島研二課長

 名古屋外国語大学では,キャリアサポートセンターで各種検定試験の課外講座を開講している。中でも秘書検定は学生からのニーズも高い。例年は5月に「準1級・2級対策講座」,9月に「2級対策講座」を開講しており,年間約60人が受講するという。
 しかし今年度の前期は新型コロナウイルスの影響で検定試験自体も中止になり,講座も開講できなかった。状況が整ったのは9月以降だ。今年度の取り組みについて,キャリアサポートセンターの中島研二課長は次のように振り返る。
「他大学の例に漏れず,前期は本学でもオンライン授業の対応に追われることになりました。そのおかげで学生たちのオンライン環境が整い,自分で動画を見て学ぶことも習慣づいたようです。そこで,9月以降は資格支援講座もオンラインで開講することになりました」。
 秘書検定対策講座は,早稲田ワーキングスクールのオンデマンド講座を利用した。アップロードした動画を学生が好きなときに見て学ぶものだ。
 オンラインでの開講により,思わぬ成果もあった。受講者が約3倍に増えたのである。
「以前は他の講座と時間が重なっていて受けられなかったという学生も,オンライン講座なら興味のあるものを複数受けることができます。また例年は土曜に開講する講座だったので,時間や場所を問わず学べることがよい方向に働いたようです」(中島課長)。

一定期間学べば頭の片隅に知識は残る

キャリアサポートセンタースタッフ
楠瀬愛さん。自身も同学の卒業生だ

「学生の多くは,留学したい,語学力を生かした仕事をしたいという希望を持っています。卒業後の進路としても航空会社や観光ホテル業などへの関心が高いです。しかし,語学力はメーカーや商社でも存分に発揮することができます。キャリアサポートセンターとしては,早期からのキャリア支援で,さまざまな職場,職種があることについて目を向けてもらえるよう心掛けています」(中島課長)。
 秘書のみならず,全ての社会人に求められるマナーと常識が学べる秘書検定は,社会に目を向けるきっかけの一つにもなるだろう。
 キャリアサポートセンターのスタッフである楠瀬愛さんは自身も同学の卒業生。高校3年生のときに,教員に勧められて秘書検定2級を受け,合格した。
「学生から資格について相談を受けたときには,秘書検定を勧めています。私は大学入試の面接で役に立ちましたが,一定期間かけてしっかり学んでおくと,すぐには使わなくても頭の片隅に知識が残るもの。大人と接するときに思い出してもらいたいです」(楠瀬さん)。
 オンライン講座をうまく使えば,より多くの学生に学んでもらうことができる。コロナ禍における次善の策として取り組んできたオンライン講座は,新たな可能性も秘めている。