アイコン秘書検定インタビュー[高校編]

高等学校での取り組み

就職を見据えて
社会人のマナーやルールを習得する

葛飾商業高等学校(東京都葛飾区)

社会人の視点を身に付けさせたい

(左から)須山直洋先生,川口俊幸先生,櫻井伸一先生

 東京都立葛飾商業高等学校では,2年生と3年生が選択科目で秘書検定の内容を学んでいる。指導に当たる櫻井伸一先生は「秘書検定では,社会人の常識やルールを知り身に付けてもらうことが目標です。社会人になって一番戸惑うのが,文化の違い。秘書検定の問題には職場で起こるさまざまなケースが出てくるため,生徒たちは学習を通して少しずつ社会人の視点で物事を見ることができるようになると感じています」と話す。  
 須山直洋先生は,昨年度初めて秘書検定の指導を担当した。「教え方を工夫し,例えばテーブルマナーや名刺交換,電話の対応など動作を伴うものは実際にやってみることに。問題を使ったケーススタディーでは,まずどうすればよいかを考えて書き出させ,隣の席の生徒と二人でディスカッションをさせました。実際の職場では自分で考えて最適解を導くことが求められます。人間関係の微妙な機微をいかに選択肢と絡ませて伝えられるかに力を注ぎました」(須山先生)。

将来に備え,マナーや常識を学ぶ

(左から)酒井姫歌さん,村上梨香さん,石井凛々子さん

 ビジネス科2年生の石井凛々子さん,村上梨香さん,酒井姫歌さんは昨年11月に秘書検定3級に合格した。石井さんは受験のきっかけを「秘書検定に合格出来たら自信がつくし,将来にも生かせると思いました。卒業後は就職するつもりなので,今のうちに社会常識やマナーを知っておきたかったのです」と話す。  
 特に難しかったと3人が口をそろえるのは,社会人としての振る舞いや考え方など未経験の事柄を問う問題。「社内でのマナーや人間関係を具体的にイメージするのが難しかったです。考え方や判断基準を理解するのに苦労しましたが,以前より自分が働いている姿を想像できるようになりました」(村上さん)。「冠婚葬祭のマナーは秘書検定で初めて知り,一から覚えました。今後,葬儀などの機会があっても落ち着いて臨めると思います。就職したら,学んだことを生かして信頼される社員になりたいです」(酒井さん)。  
 しっかりと将来を見据える生徒たち。進路指導部長の川口俊幸先生は,「商業高校の生徒は就職時点でビジネスマナーを見につけていることが期待されています。普段の学校生活すべてが社会人になるための練習の場です。他人に対し礼儀正しく振舞えることは一生の財産。日々の積み重ねが就職先で大きく実を結ぶと信じています」と期待を語ってくれた。